日本で最も小さいトンボ「ハッチョウトンボ」の研究や保護に取り組む島根県浜田市の高校生ら23人が12日、西条市旦之上のハッチョウトンボ保護区などを訪れ、地元住民ら10人と愛らしいトンボの生態や保護に関する情報や意見を交換した。
 ハッチョウトンボの成虫の体長は約2センチ。ミミカキグサなどが茂る湿地に生息し、4~9月ごろに出現する。愛媛県レッドデータブック(RDB)では絶滅危惧1類だが、島根県のRDBでは絶滅危惧2類になっている。
 視察は、浜田市環境課が環境省の事業の一環で実施。浜田高校やハッチョウトンボを守る会などが先進地の保護の知識や技術を学ぼうと企画し、地元の雲城小学校や金城中学校に参加を呼び掛けた。